精密根管治療

根管治療は、虫歯治療の一環として行われる治療で「歯の神経を抜く治療」とも表現されます。
歯の根っこ部分（歯髄）にある神経や血管にまで進行した虫歯を処置していきます。
歯の根っこ部分にまで達した虫歯は激しい痛みや腫れを引き起こすため、根管内の感染組織を除去する際に実施される治療です。

根管治療は従来、目視下における範囲内で治療が行われていましたが、エス歯科では肉眼では見ることができない細部を最大32倍という高倍率まで拡大することができる「マイクロスコープ」と呼ばれる先進的設備を導入しています。
マイクロスコープの導入により、より精密な根管治療を行うことが可能となり、再発リスクの抑制に繋がります。

根管治療には、使用できる機材や薬剤に制限のある「保険適用」のものと、使用する機材や薬剤を自由に選択し精密な治療を行える「自費診療」のご用意があります。

歯の根の神経にまで到達した虫歯は「しみる」「痛む」の感覚を強く覚えます。
熱い食べ物や冷たい飲み物を口にした時に、刺激を強く感じる方は虫歯がかなり進行していることが考えられます。

虫歯が重度まで進行をすると、歯の根っこ部分で細菌が繁殖し腫れや膿を発生させます。
放置することでまわりの歯にも影響を及ぼします。

歯の寿命を延ばすために歯の神経をなるべく残せるようにする治療

虫歯や外傷が原因で神経に細菌感染が進んだ歯の神経を取り除く治療

細菌に侵され完全に機能していない神経を取り除く治療

一度根管治療を受けた歯に対して再び行う治療

エス歯科では、カールツァイス(Carl Zeiss)製のマイクロスコープを導入しています。
高度な光学技術を採用している製品であり、患部の微細な構造や病変部位を非常にクリアに映し出すことが可能です。

ラバーダムとは、治療を実施する患部へ唾液や滲出液の侵入を防ぐためのゴム製のシートです。
これを使うことにより、細菌が入ることを防ぎ虫歯の二次発生や治療不全を抑制します。

より高精度な治療を行うためには、治療前の準備がとても重要となります。
歯科用CTは、顎全体を360°の三次元的視点で確認をすることができ、より精密な診断を行うことができます。

根管治療が完了するまでには、お口の状態にもよりますが、複数回にわたって治療を行う必要があります。
痛みがなくなったからといって、歯科医師の判断無しに治療を途中でやめないようにしましょう。

神経を抜いた場合、しばらく痛みが生じる場合があります。
処方されたお薬を正しい方法でしっかり服用することが大切です。

虫歯を再発させないためには、口腔内に汚れを付着させないことが大切です。
毎食ごとを目安に1日3回の歯磨きを行い、汚れや食べかすを除去しましょう。
また、歯ブラシが届きにくい歯と歯の隙間には歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、隅々まで清掃することが大切です。
一度、虫歯治療した歯はどうしてもその部分に汚れが溜まりやすくなります。
治療した歯は他の歯よりも丁寧にケアしていきましょう。

セルフケアを毎日丁寧に行っていても、100％綺麗にすることは難しいです。
そのため、3～6ヶ月に一度の目安で歯科医院を受診し、プロの手でお口の中を綺麗にしてもらいましょう。
歯科医院でのプロフェッショナルケアでは、セルフケアでは落としきれなかった歯の汚れを清掃するクリーニングと、歯質を強化するフッ素塗布などを行い、患者様の歯がより長く健康であり続けるようサポートいたします。
また、定期検診を行うことで仮に治療を施した歯に何かしらのトラブルが生じた際にも、迅速に対応することが可能です。

当院では、マイクロスコープ顕微鏡を用いて数ミクロン単位での治療を行っています。
そのため他院で「もう抜歯しかない」と診断された歯でも、残せる場合があります。
マイクロスコープ顕微鏡では、感染した歯質のみを確実に除去、根管内部を殺菌し、健全な歯質を保つことができます。
また、痛みや膿があるケースでも根本原因を究明することができるのが強みです。
そのマイクロスコープを用いた治療は、非常に精度が良い成功率の高い方法ですが、最先端の設備と熟練した高い技術が必要になるため、施術できるクリニックが少ないのが現状です。
もうどうにもならないとお悩みの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

新横浜エス歯科クリニック院長
花澤 昌宏